<定点把握対象疾患(週報)・前週比>

1. 急性呼吸器感染症は、県全体で4%減少しています。保健所別では、由利本荘、大仙で増加、秋田市、大館、北秋田、能代、秋田中央、横手、湯沢で減少しています。

2.マイコプラズマ肺炎は、県全体で2%増加しています。保健所別では、大館、北秋田、能代で増加、秋田市、由利本荘、大仙、横手で減少しています。

3.伝染性紅斑は、県全体で22%減少しています。保健所別では、大館、秋田中央、湯沢で増加、秋田市、能代、由利本荘で減少しています。

<全数把握対象疾患>

・二類感染症の結核が秋田市保健所管内から1人、報告されました。

・四類感染症の重症熱性血小板減少症候群が由利本荘保健所管内から1人、報告されました。

・五類感染症のカルバペネム耐性腸内細菌目細菌感染症が大仙保健所管内から1人、報告されました。

・五類感染症の侵襲性肺炎球菌感染症が秋田市保健所管内から1人、報告されました。

・五類感染症の梅毒が秋田市保健所管内から1人、報告されました。

・五類感染症の百日咳が秋田市保健所管内から10人、大館保健所管内から4人、北秋田保健所管内から1人、能代保健所管内から1人、秋田中央保健所管内から2人、由利本荘保健所管内から4人、大仙保健所管内から6人、横手保健所管内から8人、報告されました。

<「重症熱性血小板減少症候群」について>

第28週に秋田県で初となる重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の患者報告がありました。感染地域は不明ですが、感染したと推定される期間に、SFTSが複数例報告されている他県での行動歴が確認されています。

○SFTSとは
 SFTSはSFTSウイルスを持ったマダニに刺咬されることで感染します。2013年に国内で初めて確認されて以降、西日本を中心に患者が報告されており、近年では毎年100例を超えています。
○症状
 ウイルスを保有するマダニの刺咬から6〜14日後に発症し、主な初期症状は発熱、全身倦怠感、消化器症状(嘔気、嘔吐、腹痛、下痢など)です。重症化すると出血傾向や意識障害を伴い、死亡することもあります。疑わしい症状が出た場合は早めに医療機関を受診し、発症前の行動等を医師に伝えて下さい。
○予防
 草むらややぶなど、マダニが多く生息する場所に立ち入る際は、長袖、長ズボン、靴下等を着用し、肌の露出を少なくすることが大切です。そして、帰宅後は速やかに入浴し、念入りに身体を洗い流しながらマダニに刺咬されていないか確認しましょう(特に首、耳、わきの下、足の付け根、膝裏等)。衣類にマダニが付いている場合もあるため、着替えた衣類は室内に持ち込まないようにするか、すぐに洗濯しましょう。なお、直接マダニに刺咬されなくても、感染した動物(ペットの犬や猫など)との接触で感染することもあります。動物を飼育している場合は、定期的にマダニ予防薬の投与を行うこと、散歩中は草むらややぶに入らせないようにし、帰宅後はマダニがついていないか確認することなどの対策を行いましょう。