<咽頭結膜熱について>
 咽頭結膜熱は、アデノウイルスによって高熱や喉の痛み、結膜炎等をおこす感染症です。子どもに多くみられ、プールを利用した際にタオルの共用などで感染するケースもあることから「プール熱」とも呼ばれています。例年、6月頃から徐々に流行し始め、7月〜8月にピークとなりますが、今年は本県を含めて全国的に、定点あたり報告数が4月中旬以降、増加傾向になっています(図)

■アデノウイルスとは
 アデノウイルスには数多くの型がありますが、咽頭結膜熱は主に3型(他に4、7、11型など)に感染することで発症します。ウイルスは、患者の鼻汁、唾液、眼脂のほか、ふん便にも排出されます。そのため、飛沫感染のほか、手指やタオルを介した接触感染でも拡がります。症状が治まった後も数週間はウイルスの排出が続きますので、注意が必要です。

■咽頭結膜熱の症状
 5〜7日の潜伏期間の後に発熱し、咽頭痛や全身倦怠感等に加え、結膜の充血や目の痛み、眼脂などの目の症状が現れます。これらの症状は3〜5日間ほど続き、感染した型の違いによって、一度治っても再感染することがあります。

■治療・予防について
 咽頭結膜熱には予防接種や特別な治療法はなく、対症療法が中心となります。ほとんどの場合は自然に治りますが、眼の症状が強いときには、眼科の治療が必要となる場合もあります。
 患者との接触を避ける、手洗いやうがいを徹底する、プールや水遊びの前後にシャワーを浴びる、タオルの共用はしないなどの感染予防を心がけましょう。